大工工事業とは

木造建築の基本を担う、熟練の技術職

大工工事業とは、主に木造建築物の新築・増改築・修繕などにおいて、木材の加工・組立て・取り付けを行う工事を専門とする建設業種です。柱・梁・床・屋根・階段・内装といった、建物の骨組みや構造に関わる重要な部分を手がける職種であり、建築物の品質・強度・安全性に直結する工種です。

建設業法上の「大工工事業」は、木造に限らず、建築物に木材を用いる施工全般を含むとされ、住宅や公共施設はもちろん、内装工事や耐震補強工事にも大きく関わる業種です。

大工工事の主な業務内容

木造建築物の構造躯体工事

土台・柱・梁・桁などの構造体を木材で組み上げる工事です。建物の耐震性・耐久性に関わるため、設計図に基づく正確な施工が求められます。

下地・内装関連の木工事

床板・天井下地・間仕切り壁などの仕上げ前段階の造作工事も大工の仕事です。室内空間の快適性や施工品質を左右します。

階段・建具・家具などの製作・取付

階段や棚、カウンター、建具(ドア・障子など)の造作・取り付け作業も含まれます。細部まで丁寧な技術が求められる領域です。

木造建物の修繕・補修

老朽化した木造建物における床の張り替えや構造の補強、腐食部分の交換など、リフォームや維持管理にも大工の技術が活かされます。

当社における大工工事業の取り組み

当社は北海道知事より「大工工事業」の許可を受け、主に公共施設・関連建築物の新築や改修工事の一部としての大工工事に取り組んでまいりました。
熟練の職人による確かな技術と、建築全体の流れを把握した現場対応により、安全で品質の高い施工を実現しています。

  • 図面に忠実な加工・施工精度
  • 他工種との調整を考慮した柔軟な工程管理
  • 公共工事に求められる基準を満たす品質管理

こうした体制により、信頼性の高い大工工事の提供が可能です。

木造建築の価値と未来

近年、木材はその再生可能性・断熱性・調湿性・環境負荷の低さなどから再評価され、木造施設の整備が再び注目されています。
公共建築や商業施設でも「木の温もり」や「地産木材の活用」が求められる中、大工工事業の重要性は今後ますます高まっていくといえるでしょう。

当社では、地域資源を活かした建築、伝統的な技術と現代的なニーズの融合を大切にしながら、今後も大工工事を通じて地域づくりに貢献してまいります。