石工事業とは
石材を用いて構造物や景観を形成する専門工事
石工事業とは、石材を用いて構造物・工作物の築造や、装飾・舗装・土留めなどの施工を行う建設業種です。
建設業法では「石材の加工または積み、取り付けにより工作物を築造する工事」と定義され、石垣・石塀・モニュメント・石畳・護岸などの公共・民間施設に関わる工事が対象となります。
近年では、耐久性・景観性・歴史的価値の高さが見直され、災害対策や都市景観整備の分野においても、石工事の需要は広がりを見せています。
主な石工事の内容
石積工(野面積み・切石積み・谷積みなど)
石材を積み上げて構造物を形成する工事で、護岸・擁壁・石垣・墓地などに用いられます。構造的強度と景観性を両立させる必要があります。
石張工(舗装・壁面)
歩道・広場・公園・建物外壁・記念碑などの表面仕上げに石材を貼る工事です。意匠性や摩耗耐性が重視される分野です。
石塀・石柵・石階段などの構築
敷地境界や公園・神社仏閣などに使用される伝統的かつ重厚感のある構造物を石で構築します。
モニュメント・記念碑の設置
加工された石材を使用し、彫刻や記念物、銘板付きの構造物を設置する工事です。施工精度と仕上がりの美しさが求められます。
石工事の特性と重要性
耐久性と自然素材の風合い
石材は非常に高い耐候性・耐久性を持ち、自然素材ならではの重厚さ・風格・景観調和性を備えています。
熟練職人による施工技術
石の形状・重さ・材質を見極め、現場で適切に加工・据付・調整する熟練の技術力が必要です。特に石積みは伝統技法と現代工法の融合が求められます。
災害対策・景観整備にも活用
近年では、石積み護岸や石張舗装が豪雨災害への備えや、都市の景観づくりにおいても注目されています。自然災害に強く、地域の文化的価値も高める工種です。
当社における石工事業の取り組み
当社は北海道知事より一般建設業「石工事業」の許可を取得し、官公庁発注の公共工事において、護岸・石積擁壁・舗装整備・記念碑設置などの石工事を多数施工してまいりました。
- 公共施設周辺の石張り舗装・階段整備
- 河川・農業用水路の石積擁壁工事
- 公園・広場の景観整備における石畳施工
- 記念碑・石製モニュメントの設置工事 など
安全かつ丁寧な作業、現場状況に応じた柔軟な対応を心がけ、長期的に価値ある施工を提供しております。
これからの石工事に求められる視点
現代において石工事は、単なる装飾ではなく、景観形成・防災・歴史的文化財の保存・観光資源としての価値を持つ重要な工種となっています。
当社では、伝統的技術と現代の施工管理を融合させ、地域の環境・文化・ニーズに応じた石工事を通じて、まちの魅力づくりと持続可能な整備に貢献してまいります。