解体工事業とは
次の世代につなげるための“終わり”の工事
解体工事業とは、老朽化した建築物や不要となった構造物を安全・適正に取り壊し、再開発や新築工事へとつなげるための工事を専門に行う建設業種です。
単に「壊す」だけでなく、周囲への安全配慮、廃棄物の分別・適正処理、環境への影響軽減など、高度な技術と慎重な管理が求められる重要な工種です。
建設業法上では、建物や構造物の全部または一部を取り壊す工事が対象で、平成28年の改正により「解体工事業」として独立した業種となりました。
主な解体工事の種類
木造建築物の解体工事
住宅や倉庫、古い公共施設など、木造構造の建物を手作業と重機で解体します。騒音・振動・粉じんへの配慮が特に重要です。
鉄骨造・RC造の解体工事
学校、病院、ビル、工場などの鉄骨・鉄筋コンクリート建物を機械や圧砕機で安全に解体します。構造理解と重機操作に高度な専門性が必要です。
特殊構造物の解体工事
煙突・焼却施設・プラント架台・大型看板・基礎杭など、高所・地下・狭所など特殊条件下の解体工事も対象です。
内装解体・部分解体工事
リフォームや用途変更時に行われる壁・床・天井などの部分的解体や内装スケルトン工事も対応します。仕上げや設備へのダメージを最小限に抑える技術が必要です。
解体工事に必要な対応力・技術
安全管理の徹底
解体工事は落下・倒壊・飛散・騒音など多くのリスクを伴うため、安全対策・仮設・重機操作の熟練度が不可欠です。
廃棄物処理・分別の適正対応
木材、コンクリート、鉄、プラスチックなどを法令に基づいて分別・収集・運搬・処分することが義務付けられており、環境配慮が求められます。
アスベスト・有害物対策
古い建物にはアスベスト(石綿)やPCB、鉛等の有害物質が含まれる場合があり、事前調査と専門的な除去工事が必要です。
近隣環境への配慮
騒音・振動・粉じん対策や、事前の挨拶・説明など、地域との信頼関係を大切にした施工姿勢が欠かせません。
当社の解体工事業の取り組み
当社は北海道知事より「解体工事業」の特定建設業許可を取得し、公共施設・老朽化建物・附帯構造物の解体など、多様な現場に対応してまいりました。
- 公共施設・倉庫・庁舎等の安全な解体
- 焼却施設や架台などの産業系構造物解体
- 再開発に伴う更地化・整地・廃材処理
- アスベストを含む建材の調査・除去手配(※専門業者との連携)
豊富な経験と確かな施工体制により、安全第一で周辺環境に配慮した解体工事を行っています。
解体工事は“未来を築く”第一歩
解体工事は単なる撤去作業ではなく、「次の建物が安心して建てられる地盤・環境を整えること」が使命です。
また、適正なリサイクルやCO₂削減、まちの景観維持など、環境・社会・地域と調和した役割も求められています。
当社は、解体工事を通じて地域の再生・発展に貢献し、未来につながる確かな仕事をこれからも提供してまいります。